高次脳機能障害について


高次脳機能障害とは

 事故や病気などによって脳が損傷を受けると、損傷した場所によってさまざまな症状が現れます。その中でも、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳の機能に障害が起きた状態を高次脳機能障害といいます。
 高次脳機能障害は、外見からは分かりにくいため、周りの人から理解を得ることが難しく、誤解されてしまうことがあります。そのため、ご本人やご家族がつらい思いをすることも少なくありません。

高次脳機能障害を引き起こす主な疾患

脳 外 傷:脳挫傷、びまん性軸策損傷、急性硬膜下出血など
脳血管疾患:脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など
そ の 他:脳炎、脳腫瘍、低酸素脳症など

高次脳機能障害の主な症状

●記憶障害

  • 新しいことが覚えられない
  • 忘れっぽいことに気づいていない
  • 日付や場所が分からない
 記憶障害とは、事故や病気の前に経験したことが思い出せなくなったり、新しい経験や情報を覚えられなくなった状態をいいます。
 特に、脳外傷や脳血管疾患による記憶障害では、古い記憶は良く保たれている一方、新しいことを覚えることが困難となります。

●注意障害

  • 集中できない
  • うっかりミスが多い
  • 二つのことに気を配れない
 注意障害とは、周囲からの刺激に対し、必要なものに意識を向けたり、重要なものに意識を集中させたりすることがうまく出来なくなった状態をいいます。
 また、気が散りやすく疲れやすいため、作業が長続きしないことがあります。

●遂行機能障害

  • 計画が立てられない
  • 段取りが悪くテキパキ要領よくできない
  • 優先順位が決められない
 遂行機能障害とは、必要な情報を整理し、目的をもって計画し、段取りをつけて処理していく「一連の作業」を行うことが難しくなる状態をいいます。
 また、自分の行動を評価したり、分析したりすることが難しくなるため、必要に応じて計画の変更をするなどの対応を取ることが難しくなります。

●社会的行動障害

  • ささいなことで怒り出す
  • こだわりが強い
  • 我慢ができない
  • やる気が出ない
 社会的行動障害とは、行動や感情を場面や状況に合わせて適切にコントロールすることができなくなった状態をいいます。
 病気や事故の前と人が変わったようになり、さまざまな適応上の問題が生じることがあるため、社会生活や社会参加がより困難になることがあります。

高次脳機能障害への対応

 高次脳機能障害の症状は、周囲の環境を整えたり、対応の仕方を工夫したりするなどの適切な対応を行うことによって、できなかったことができるようになったり、問題となる行動が減ったりすることがあります。

高次脳機能障害者への支援

 とちぎリハビリテーションセンターでは、高次脳機能障害者への支援として以下の事業を行います。

● 相談支援
 地域の相談機関等と連携を図りながら、ご本人やご家族、支援者等からの相談に応じます。

● 地域支援
 地域の相談機関(相談支援事業所等)や市町等に対して、専門的な支援を行います。また、地域の関係機関のネットワークを構築していきます。

● 啓発・研修
 高次脳機能障害に関する普及啓発を目的に、セミナーの開催、啓発資料の作成等を行います。また、支援者に対する研修会を開催します。

● 連携構築
 家族会や関係機関、専門職団体等との連携を構築していきます。


相談を希望される方は、市役所・町役場の障害保健福祉窓口や広域健康福祉センター、障害者相談支援事業所、医療機関等にご相談ください。

 関係機関との連携や専門的な支援については、とちぎリハビリテーションセンター相談支援部でご相談をお受けしています。
電話番号:028-623-6114

高次脳機能障害者の家族会の紹介

とちぎ高次脳機能障害友の会

電話番号:0285-38-6485
会長:中野 和子

リンク

● 栃木県保健福祉部障害福祉課

※高次脳機能障害の診断が可能な医療機関については、栃木県保健福祉部障害福祉課のホームページをご覧ください
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